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27回目です。


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2009/06/15:WEB拍手設置

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今回からは次のポイントに着目して、"Drill"に納められているKAZ氏の音声をチェックしていきます。
  1. 「英語喉」の著者、KAZ氏の発音が上手なのか、そうでないのか
  2. KAZ氏は本当に口を使わずに喉だけで発音しているのか、また、どのように発音しているのか
  3. KAZ氏が実際に行っている発音方法と書籍「英語喉」に書かれている方法が同じか

Drill 01 あいさつ (第一回)

 1.音量が平均化されていない

発音のことではないですが、市販の発音本のCDなのですから、音量の大きさは同じにするべきだと思います。

2.KAZ氏が言う「口を使わずに喉だけで発音している」について

いいえ、KAZ氏がなんと言おうと、KAZ氏は確実に口の空間・舌を使って発音しています。
私は音声を聞けば、口の中を「透視」できます。KAZ氏が本当に喉だけで発音されているのなら
私には「透視」できない筈ですが、KAZ氏の口の中の様子を詳細に「透視」できます。

3.出版前からKAZ氏のサイトで公開されている、KAZ氏の音声との違い

前回も書きましたが、KAZ氏のサイトで公開されている、KAZ氏の発音は、発声方法も素晴らしいし、各音素の発音も上手です。英語鼻オンリーでキャンディ・メソッドを実践する前の時点の私ではKAZ氏に到底、敵わなかった訳です。
さて、書籍「英語喉」のCDに納められているKAZ氏の発音についてです。
率直に言って、書籍「英語喉」のCDに納められているKAZ氏の発音より、KAZ氏のサイトの音声の方が上手に聞こえます。書籍「英語喉」のCDを聞いた方なら、誰しも、そう思っているでしょ?
各音素の発音方法に違いはないですが、KAZ氏のサイトの音声は、首全体がリラックスしており、「喉の開き」が完璧です。一方、CDの方は、「喉の開き」のできが、かなり落ちるように感じます。
CDのKAZ氏の発声方法は、某教育テレビの英語講師達にありがちに聞こえます。KAZ氏のサイトの音声では素晴らしい発声なだけに、残念です。

違いはなんでしょうか? KAZ氏のサイトの音声は、かなり小さめの大きさの声です。CDの方は普通以上の声の大きさです。
KAZさん、大きめの声を出すと、喉が閉じ気味になる傾向はありませんか?
「喉を開いた」状態をキープし、つまり、喉・首をリラックスしたままの状態で大きな声を出すのは結構難しいのです。


4.会話1の文 "I'm not feeling well." (p.220)


(1) "I'm"の AI ( 【ai】)

(A)この母音の発音は上手です。
(B)KAZ氏は AIの A (【ai】の【a】)を口内前部下部で発音されています。
(C)英語音声学で言われている方法と同じです。
(D)キャンディ・メソッドの方法とも同じです。


キャンディ・メソッドの【ai】の図:KAZ氏のこの母音の発音方法も同じ


(E)書籍「英語喉」では、【ai】の【a】と、() (例:not の母音)に同じ発音記号 Aを割り当て、同じ音だと定義しています。
しかし、KAZ氏は、この二つの母音を異なる発音方法で発音しています。
書籍「英語喉」では、本来二つ異なる母音なのに同じ音素だとに書かれているため、【ai】の【a】と()を正しく発音することは、事前に発音に詳しく無い限り難しいでしょう。


(2)"not"の A (

(A)英語の非ネイティブの発音としては通じると思います。
(B)KAZ氏はこの母音を口内後部、【ou】と同じ場所で発音されています。
※キャンディ・メソッドでは仮想キャンディを、この場所に配置すると自動的に「オ」の響きを持つ、としています。KAZ氏が、この位置を響かせているのに「オ」ではなく、「ア」の響きを持つ理由は、仮想キャンディの様な球形の空間を響かせているのではなく、横長の空間で響かせているためです。

KAZ氏のの発音方法:※赤丸が響いている空間



(C)KAZ氏のこの発音は英語音声学で書かれている舌の形とは少し異なっている筈です。
(D)キャンディ・メソッドの方法とも異なります。

   キャンディ・メソッドのの仮想キャンディ(=音が響いている空間)の位置


(E)上記(1)のAIのAと異なる方法でKAZ氏は発音しています。


(3)"well"の W  (【w】)

(A)KAZ氏の W (【w】)の発音が正しくないと思います。日本語の「ウ」や「ワ」の子音に近い発音をされています。KAZさんの発音は、口を閉じている状態より、ほんの少しだけ、唇付近の筋肉が狭まり、唇の裏辺りで音が響いています。

KAZ氏のの発音:※赤丸が響いている空間

(B)英語音声学では【w】の調音位置を唇と舌の後方の2つと定義しています。英語音声学が定義する2つの調音位置の内の一つの唇付近を使っていますから、英語音声学的には、KAZ氏の発音は間違いとまでは言えないと思います。

(C)キャンディ・メソッドでは、英語音声学で定義されている【w】の2つの調音位置の内、唇は間違いだと考えています。調音位置は舌の後方であり、結果として唇が丸まる場合もあるし、丸まらない場合もある、という考え方です。
※2007/11/25時点のキャンディ・メソッドの記事では、まだ【w】まで進んでいません。いずれ詳しく記事にします。

キャンディ・メソッドの【w】の仮想キャンディ(=音が響いている空間)の位置

 

キャンディ・メソッドでは、音程(=ピッチ)が高くなる理由として、口の中で作られた空間で響いている音が反射して喉や鼻や鼻で響くためであると、考えています。(これもいずれ記事にします。) 
従って、仮想キャンディ(=音が響いている空間)が口の中の上部にあればあるほど、また、仮想キャンディが口の中で後方に位置していればいる程、喉や鼻や肺の様々な場所で響いて音程が上がる、と考えています。

キャンディ・メソッドでは【w】を次のように定義します。

  • 【w】の最初の音:
    舌全体をできるだけ後方に引っ張り、気道から口の中への道筋を塞ぎ、気道部分で響き、【w】の最初の音が作られます。
  • 【w】の2番目の音:
    次に、後方に引っ張られていた舌を「デフォルトの舌の位置」に戻す際、気道から口の中への道筋に空間ができます。その空間で【w】の2番目の音が作られます。
  • 【w】は、上記の「最初の音」と「2番目の音」が連続して発生することで生じる音素です

また、上述のキャンディ・メソッドのピッチ(=音程)の考え方では、【w】の最初の音はハミングの時の音に近い低い音程の音。【w】の2番目の音は、気道から口内の入り口で響く空間が作られる為、かなり音程が高い音が発生する筈です。


事前に単語"well"の音程について予想をしておきます。
  • KAZ氏の発音の予想:
    KAZ氏は【w】は口内前部下部で音を響かせており、喉・鼻・肺へ反射する音は少ない。
    上記のキャンディ・メソッドの音程の考え方から推測すると、KAZ氏の"well"の【w】の音程は低い。【e】は舌先が口内上部にあり、喉・鼻・肺への反射音が多くなるため、音程が上がります。
    つまり、KAZ氏の"well"の発音は、【e】の方が【w】より音程が少し高い、と予想できます。
  • キャンディ・メソッドの方法による発音の予想:
    上述の様に【w】の途中から急激に音程が上がります。
    【e】は口内上部で響きますが、口内前部であるため、【w】の第2音目程は音程が上がらない。
    つまり、キャンディ・メソッドの理論では、"well"の発音は、【w】の最初は音程が低く、途中から急激に音程が瞬間的に上がり、【e】で音程が下がる、と予想できます。

では、KAZ氏の"well"の発音をもう一度聞いて下さい。どうです? 上記の「KAZ氏の発音の予想」の通りでしょ? 【e】で音程が少し上がっています。


では、今度はオンライン辞書の"well"の発音を聞いて下さい。
goo辞書の"well"
excite辞書の"well"
どうですか? 私の耳には【w】の途中から非常に高い周波数成分の音が聞こえ、【e】で音程が下がっているように聞こえます。つまり、上記のキャンディ・メソッド理論での予想どおりではないですか?

つまり、英語ネイティブの【w】の発音と、KAZ氏の【w】の発音は、発音方法が異なる、ということです。




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