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第22章 Lesson [ai] [ei]
1.二重母音 [ai],[ei],の説明
二重母音 [ai][ei] の第2音目の[i]を弱く発音し、二重母音を1つの母音感覚で発音すると書かれています。これはその通りですね。
しかし、この本の著者が、「1つの母音の感覚」の意味を本当に理解しているかは、怪しいです。書いてないですから。
「アイ」と[ai]の違いは、「イ」は音が強くて、[i]部分が弱いという違いだけではないのです。もっと決定的な違いが両者にはあります。その決定的な違いが、「イ」は強くて、[i]が弱い状況を作り出し、また、「アイ」は2音節、[ai]は1音節である状況をも作り出しているのです。この件については、いずれ「呼気タイミング逆転メソッド」で触れます。
[ei]の第一音目、の第一音目については、他の章で説明されていますが、[ai]の第一音目の[a]の発音方法については、この章でも他の章でも説明されていません。
※[au]の[a]と、[ai]の[a]の発音方法は異なります。
2.母音の連続を嫌う理由
a apple ではなく、 an apple となる理由は、母音の連続を嫌うからだと書かれています。一般に「英語は母音の連続を嫌う」と言われています。 p.213にも、そのことが書かれています。それ自体は、そういう知識を読者に与える意味で望ましいことだと思います。
しかし、どうして母音が連続するのを避けようとするのか、その理由が書かれていません。
ま、これを明確に論理的に書いている書籍、サイトは現在、ありませんので、松澤氏を責めるのは酷ですが・・・
以下は私の持論です。いずれ「呼気タイミング逆転メソッド」の記事で触れます。
a apple ではなく、 an apple が使われる理由は、母音で始まるシラブルの連続を嫌うためですが、さらにその理由は、apple 部分で声が小さくなるのを防ぐためです。
3.第2音目の[i]の存在理由
------------- p.214 引用開始 ---------------
実はこの[i]は物理的な理由からつく音です。次に来る子音があごを閉じて発音することが
多いので、[i]を使うと発音がつながりやすくなるのです。
------------- p.214 引用終了 ---------------
この記述は本当でしょうか?
子音の前に、二重母音以外の母音が来ることも多いですよね。ちょっと納得できません。
以下は私の持論です。
※現在、どの書籍にも他のどのサイトにも書かれていない理論です(笑)
英語の二重母音、三重母音は最後の音が[i]、[u]、で終わります。これらは半母音に分類されている子音、[j]、[w]、[r]と対の関係の母音です。
また、語尾が母音である単語をよく観察すると、[i:]、[u:]、、二重母音、三重母音である場合が多いです。これらの最後の音もまた、半母音[j]、[w]、[r]と対の関係の音です。
反対に、や[e] 、で終わる単語は皆無です。
考えられる理由は1つしかありません。母音で始まるシラブルの救済のためです。母音で始まるシラブルで突然、声が小さくなるのを防ぐためなのです。p.214の「物理的な理由」が理由ではありません。
母音で始まるシラブルは、声が小さくなる特性を持っています。それをシラブルを連結することにより、防いでいるのです。
母音で始まるシラブルの前に、子音で終わるシラブルが存在する場合
救済措置として、その子音が母音で始まるシラブルの先頭子音に化けて、母音で始まるシラブルで声が小さくなるのを防ぐことができます。これが an apple がa・napple ("・" はシラブルの区切り)、「ア・ネァポー」的に聞こえる理由です。
母音で始まるシラブルの前に、母音で終わるシラブルが存在する場合
救済措置として使える子音が存在しません。そこで、母音で終わるシラブルの母音を急遽、子音に化けさせて、子音として使います。これにより、母音で始まるシラブルの前に、母音で終わるシラブルが存在したとしても、母音で始まるシラブルで声が小さくなるのを防ぐことができます。
但し、それには前提条件があり、母音で終わるシラブルの母音が子音に化けることが可能な母音でなければなりません。[j]、[w]、[r]と対の関係にある母音は、肺からの呼気を急激に加速するだけで、[j]、[w]、[r]へ化けることが可能なのです。
(例)thirty apples を英語ネイティブは下記の様に発音します。
- thirtyの最後の母音[i:]を発音しはじめる時、次に登場する単語の先頭が母音で始まることに、無意識レベルで気が付く。
- 母音[i:]を発音している途中で、肺からの呼気を急激型に変更する。これによって、[i:]の途中から、[i:]ではなく[j]が発生する。
- 暫定措置的に作り出した子音[j]を先頭子音とする yapples として、次の単語 apples を発音する。
- 以上から、thirty apples を英語ネイティブが発音すると、thirty yapples になります。この暫定措置により、本来、「緩慢型」の呼気で発音しはじめるapples を「急激型」の呼気で発音することが可能になり、apples部分で突然、声が小さくなるのを防ぐことができます。
(例)different記事:"【書籍「単語耳 Lv.1」レビュー】第10回" にて、書籍「単語耳」はdifferentの"fer"部分の母音が消える理由と、第三音節に[r]が突然出現する理由の説明を回避する為に、「トリック」を使っていると書きました。
ついでなので、私が「トリック」を使わずに、その理由を論理的に示します。
- dif・fer・ent を3音節に区切って発音すると、です。
- シラブルを連結してゆっくり発音すると、へ変化します。
第3音節に[r] が出現します。原因は、母音で始まるシラブル ent を救済するために、第2音節 fer の母音の発音途中で、肺からの呼気を加速します。(「急激型」)
これにより、 の途中から [r]に化けることができます。そして、母音で始まるシラブル ent ではなく、子音で始まる rent として発音可能になります。いずれ「呼気タイミング逆転メソッド」の記事で触れます。
- シラブルを連結してナチュラルスピードで発音すると、へ変化します。
は肺からの呼気を急激に加速すると[r]へ勝手に変化してしまいますが、ナチュラルスピードでは、呼気の急激加速の影響がにまで及んでしまうのです。従って、話者はの途中から呼気を加速しているつもりでも、全体が[r]へ変化してしまい、が消失してしまいます。自然現象です。※肺からの呼気加速をする際、目的のシラブル先頭をターゲットにしているつもりでも、実際は、コンマ数秒前の箇所から呼気が加速されます。人間の肺の制御にコンマ数秒の誤差があることが原因ですが、前のシラブルの最後の音素も結果的に呼気加速の影響を受けて、音量が増します。しかし、これこそが、英語ではシラブルを連結する理由のひとつでもあるのです。英語は単語1つずつ区切って発音するよりも、繋げて発音する方が、各単語の最後の音素の音量がアップし、明瞭さが増すのです。
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