従来の方法とは全く違う、英語発音の究極メソッド公開中!
キャンディ・メソッド 概要(後編)です。
変更履歴
2009/06/14:WEB拍手設置
2009/07/25:ロゴマーク設置
2009/07/25:日本語の母音の説明にて、既存の説明文を破棄。代わりに「639式発音講座」へのリンクを設置
2009/08/14:フリーメソッドライセンスのロゴに該当ページへのリンクを貼った。
2009/08/20:仮想キャンディ配置図を新しいものに入れ替えた。
2012/01/09:図を修正(緑丸追加)
1.日本語における、母音の空間の形
英語の異なる母音が何故、日本人には同じ日本語の母音として聞こえるかを理解する上で、日本語の母音の空間の形を知る必要があります。
日本語には「小さな空間」は存在しません。舌全体が英語より口内に沢山、引っ張り込まれており、口内の前部と中部の空間の全体の形で、母音の音素を形成します。
私は音響音声学の専門知識はありませんが、自分で簡単に実験した限りでは、大まかには、こんな感じだと思います。
※空間の高さが高いか低いかは、推測ですが空間の横幅に対して相対的に決まると思います。(=高さが何センチというようには言えない。人によって異なる。)
この件について、詳しく知りたい場合は、「639式日本語発音講座」を参照して下さい。
①「あ」
A)空間の一番横幅が広い所と、口内空間の前方(唇側)部分の横幅が同じぐらいである。
B)空間の高さには無関係。
(=口を小さく開けようが、大きく開けようが「あ」は「あ」)
②「い」
A)口内空間の前方上部が舌で遮られて作られる。
B)空間の高さが高い場合には発音できない。(=口を大きく開けては発音できない。)
③「う」
A)空間の一番横幅が広い所より、口内空間の前方(唇側)の横幅が狭くなっている。
B)空間の高さが高い場合には発音できない。(=口を大きく開けては発音できない。)
④「え」
A)口内空間の前方上部が舌で遮られて作られる。
B)空間の高さには無関係。(=口を小さく開けようが、大きく開けようが「え」は「え」)
⑤「お」
A)空間の一番横幅が広い所より、口内空間の前方(唇側)の横幅が狭くなっている。
B)空間の高さが低い場合には発音できない。低い場合は「ウ」になってしまう。(=口を小さく開けて発音できない。)
2.これから貴方に起こる事
キャンディ・メソッドを実践していく際、下記の事が貴方に起きます。
いずれも私が体験した事です。
(1)英語の母音を聞いた瞬間に、日本人には紛らわしい「ア」、「ウ」、「オ」に分類される音素を聞き分けることができます。※1
(2)英語の音声を聞くと、貴方が望めば、話者の口内の、音素が作られている場所(=共鳴場所 =「小さい空間」)と同じ箇所が貴方の口の中で響く感覚を感じます。 ※2
(3)英語の音声を聞くと、貴方が望めば、話者の口内を「透視」できます。※2
(4)聞き分け精度の遷移
最初は自分と同じ様な発声器官を持つ話者が話す母音の聞き分けの精度が高くなります。
最初から100%ではありません。貴方が男性なら男性、女性なら女性の話者の方が聞き分け精度が、一番最初に高くなります。
聞き取りの際、発声器官が貴方と大きく異なる場合、脳の補正が必要です。キャンディ・メソッドを実践中に、最初は自分と同じ性別の音声、そして、異性の音声、子供、老人、ハスキーな声、いろいろ聞いて、「補正」が上手く働く様に心がけてください。徐々に、色々な人の声に対する、聞き分け精度が高まっていきます。
聞き分けに失敗した際、その音声をもう一度聞き、その音素のあるべき「小さい空間」の位置を感じるようにしてください。例えば、/ai/で聞き取りを失敗したのなら、その話者の音声をもう一度聞き、貴方の口の中の、/a/の「小さい空間」を感じてください。そうやって、聞き分け能力を「補正」して行きます。
口内の「透視」や、聞こえた音素の「小さい空間」の場所が響く様に感じられる事から推測すると、どうやら脳が聞こえた音素の「小さい空間」の場所を音声から計算を行い、その結果から音素を聞き分けしているとしか考えられません。多分、英語ネイティブの脳も同じ事をしているでしょう。確かめるには現在の脳科学を駆使しても確かめられるかどうかわかりませんがね。
そのため、声の高さ・発声器官の大きさ等が大きく異なる異性の場合、それらの事を考慮して、脳が計算方法を補正していく必要があると思います。凄いプログラムですね♪
コンピュータにやらせようと自分でブログラムを書くとすると、果たして、そんなプログラムが完成できるのでしょうか? 膨大な量のステップ数のプログラムになりそうです。脳って凄いですね♪ たかだか、二日程度、キャンディ・メソッドで練習しただけで、脳の中に、そのような凄いプログラムを作り上げてしまうのですから!
ネイティブの脳も同じ処理をしていると私が思う理由は、英語音声学での母音の分類にあります。英 語音声学の専門家達が、「何が違うから別々の音素として聞こえるのだろう?」という視点から、あのような分類になったとしか私には思えません。ならば、ネ イティブの脳も同じ処理をしていると言っても良いでしょう。但し、一般の英語ネイティブが「小さい空間」の存在、および、その位置をどこまで認識している かは、数百人規模のアンケートを実施しない限り、今は分からないですね。
**********************************************************************************************************
※1
聞き分けに要する時間は、耳に入った瞬間で完了します。今まで母音の長さや、「間」、語彙力で区別していたと思いますが、これからは瞬間的です。
一例を出せば、単語 eye (/ai/) の /a/部分を聞いた瞬間に、これは二重母音 /ai/の/a/だな、と分かります。 /ai/の/i/部分を聞くまでも無いです。/ai/の/a/は/ai/でしか使われないためです。同じ記号を使う/au/の/a/とは音が違います。
※2
私がキャンディ・メソッドを実践して2日、経過した日の事です。
アメリカのTVドラマが好きで、いつものように見始めると、驚きで「なんじゃこりゃー!」と叫びました。
何が起こったのかと言うと、聞き分けは出来るのは良いとしても、英語の音声が聞こえている間ずっと、耳に入った音素の「小さい空間」が、私の口の中で動き回っているのです。1秒間に20回も30回も動き回るのです!
少し慣れて冷静に観察していると、聞こえた音素の「小さい空間」が的確に自分の口の中で響いていることに気が付きました。「結構、精度が高いな〜♪」と喜んでいました。
/ae/が聞こえた際、「小さい空間」が上から斜め下に滑り落ちてきた感覚を感じる共に、今度は、話者の口内を「透視」しはじめました。丁度、口の中の絵が頭の中に浮かんできました。そして、その絵の中で「小さい空間」の場所が光るのです(笑)音声に従い、1秒間に20回も30回も場所を変えて。
結構、面白い体験でした。
暫くして、英語に集中できないので、「うざいな〜」と思っていると、「小さい空間」を感じなくなり、「透視」は終了しました。が、聞き分けは相変わらず出来ている状態でした。
「絵」が欲しいと思うと、「透視」ができ、「小さい空間」を感じたいと思えば、そのようになる、というのが今の私の状態です。
3.キャンディ・メソッドの基本トレーニング
キャンディ・メソッドで各音の発音を身に付ける前に、基本トレーニングを行う必要があります。下記に従って、トレーニングを行って下さい。
3.1 トレーニング:口内の3つの領域を知る
図3.1 仮想キャンディ配置図
図3.1のように、口内の領域を前部、中部、後部に分け、それぞれの領域を知ることが必要です。
※気道部については、各音の発音の章にて、説明します。
(1)まず、鏡を用意して下さい。そして、横顔を鏡に写してください。図3.1 のように領域を3等分します。
ヒント:上顎の奥歯の場所が、舌の頂点部分(緑丸)となります。 奥歯より少し奥に行くと、急に舌が落ち込みます。
(2)鏡を見ながらであれば、口内の前部、中部、後部の大体の位置を指で指すことができるようにして下さい。実際に指で頬に触れて下さい。できるようになれば、このトレーニングは卒業です。
3.2 仮想キャンディを作る
(1)普通の飴玉(直径2センチ前後)を1個、用意してください。 ※グミ・キャンディでも構いません。
(2)舌の真ん中辺りに飴玉を置いて下さい。舌が飴玉の重みで少し沈み込むような感覚を感じてください。飴玉を置いた場所が沈み、飴玉の前後が少しだけ飴玉を包み込むようになっているのを感じ下さい。
(3)今度は飴玉の側面のイメージです。飴玉の側面の曲線に従って、頬の内側の筋肉で飴玉を包み込むように感じて下さい。このとき、頬の内側の筋肉が飴玉に触れる必要はありません。(=口をすぼめる必要はありません。)
飴玉の側面を、頬の内側の筋肉が、少し離れた場所から飴玉の側面のカーブに従い、包み込むようにして下さい。
(4)飴玉の感覚がつかめたら、イメージ上の飴玉を作ります。飴玉無しでも、(3)と同じ感覚をイメージできるようにして下さい。このイメージ上の飴玉を仮想キャンディと呼びます。既述の「小さい空間」の事です。仮想キャンディが置かれている舌の部位は少し沈み込んでいますか? 仮想キャンディの側面を、頬の内側の筋肉が少し離れながらも包み込むように曲線的になっていますか? できていればオッケーです。
(5)3.1のトレーニングで行ったように、鏡を見ながら、口内の前部の頬に指で触れ、其処の内側に仮想キャンディを作ってください。同様に中部、後部も同じ事を行ってください。今は、それぞれの領域の真ん中に配置するようにしてください。前部であれば、前部の真ん中という具合です。配置場所の細かい位置修正は、ある程度上達して、「透視」ができるようになってから、貴方が好きな俳優等のお手本の音声を「透視」し、微調整することにしましょう。
補足ですが、音素毎にどの領域が決められていますが、その領域内であれば問題はありません。
(6)指で頬に触れなくても、自由自在に仮想キャンディを口内の前部、中部、後部に作り出せるように訓練して下さい。
3.3 仮想キャンディの大きさについて
仮想キャンディの大きさの微調整は後で行います。
話者の口内を「透視」が出来るようになるまでは、とりあえず、仮想キャンディの大きさは、普通の飴玉(直径2センチ前後)として下さい。
キャンディ・メソッドに慣れ、話者の口内の「透視」もでき、聞き分け精度もある程度、高くなってから、仮想キャンディの大きさの調整を行います。
仮想キャンディの大きさの目安ですが、
・通常の飴玉(直径2センチ前後)が、かつぜつの良い一般人
・藥の錠剤一粒が、あまり、かつぜつが良くない一般人
・うずらの卵が英語教材等に出てくる、口、唇、顎の動きの大げさな英語ネイティブ
です。
次回からは母音を一つずつ、キャンディ・メソッドで発音する練習です。
←第4回 第6回→
英語の異なる母音が何故、日本人には同じ日本語の母音として聞こえるかを理解する上で、日本語の母音の空間の形を知る必要があります。
日本語には「小さな空間」は存在しません。舌全体が英語より口内に沢山、引っ張り込まれており、口内の前部と中部の空間の全体の形で、母音の音素を形成します。
私は音響音声学の専門知識はありませんが、自分で簡単に実験した限りでは、大まかには、こんな感じだと思います。
※空間の高さが高いか低いかは、推測ですが空間の横幅に対して相対的に決まると思います。(=高さが何センチというようには言えない。人によって異なる。)
この件について、詳しく知りたい場合は、「639式日本語発音講座」を参照して下さい。
①「あ」
A)空間の一番横幅が広い所と、口内空間の前方(唇側)部分の横幅が同じぐらいである。
B)空間の高さには無関係。
(=口を小さく開けようが、大きく開けようが「あ」は「あ」)
②「い」
A)口内空間の前方上部が舌で遮られて作られる。
B)空間の高さが高い場合には発音できない。(=口を大きく開けては発音できない。)
③「う」
A)空間の一番横幅が広い所より、口内空間の前方(唇側)の横幅が狭くなっている。
B)空間の高さが高い場合には発音できない。(=口を大きく開けては発音できない。)
④「え」
A)口内空間の前方上部が舌で遮られて作られる。
B)空間の高さには無関係。(=口を小さく開けようが、大きく開けようが「え」は「え」)
⑤「お」
A)空間の一番横幅が広い所より、口内空間の前方(唇側)の横幅が狭くなっている。
B)空間の高さが低い場合には発音できない。低い場合は「ウ」になってしまう。(=口を小さく開けて発音できない。)
2.これから貴方に起こる事
キャンディ・メソッドを実践していく際、下記の事が貴方に起きます。
いずれも私が体験した事です。
(1)英語の母音を聞いた瞬間に、日本人には紛らわしい「ア」、「ウ」、「オ」に分類される音素を聞き分けることができます。※1
(2)英語の音声を聞くと、貴方が望めば、話者の口内の、音素が作られている場所(=共鳴場所 =「小さい空間」)と同じ箇所が貴方の口の中で響く感覚を感じます。 ※2
(3)英語の音声を聞くと、貴方が望めば、話者の口内を「透視」できます。※2
(4)聞き分け精度の遷移
最初は自分と同じ様な発声器官を持つ話者が話す母音の聞き分けの精度が高くなります。
最初から100%ではありません。貴方が男性なら男性、女性なら女性の話者の方が聞き分け精度が、一番最初に高くなります。
聞き取りの際、発声器官が貴方と大きく異なる場合、脳の補正が必要です。キャンディ・メソッドを実践中に、最初は自分と同じ性別の音声、そして、異性の音声、子供、老人、ハスキーな声、いろいろ聞いて、「補正」が上手く働く様に心がけてください。徐々に、色々な人の声に対する、聞き分け精度が高まっていきます。
聞き分けに失敗した際、その音声をもう一度聞き、その音素のあるべき「小さい空間」の位置を感じるようにしてください。例えば、/ai/で聞き取りを失敗したのなら、その話者の音声をもう一度聞き、貴方の口の中の、/a/の「小さい空間」を感じてください。そうやって、聞き分け能力を「補正」して行きます。
口内の「透視」や、聞こえた音素の「小さい空間」の場所が響く様に感じられる事から推測すると、どうやら脳が聞こえた音素の「小さい空間」の場所を音声から計算を行い、その結果から音素を聞き分けしているとしか考えられません。多分、英語ネイティブの脳も同じ事をしているでしょう。確かめるには現在の脳科学を駆使しても確かめられるかどうかわかりませんがね。
そのため、声の高さ・発声器官の大きさ等が大きく異なる異性の場合、それらの事を考慮して、脳が計算方法を補正していく必要があると思います。凄いプログラムですね♪
コンピュータにやらせようと自分でブログラムを書くとすると、果たして、そんなプログラムが完成できるのでしょうか? 膨大な量のステップ数のプログラムになりそうです。脳って凄いですね♪ たかだか、二日程度、キャンディ・メソッドで練習しただけで、脳の中に、そのような凄いプログラムを作り上げてしまうのですから!
ネイティブの脳も同じ処理をしていると私が思う理由は、英語音声学での母音の分類にあります。英 語音声学の専門家達が、「何が違うから別々の音素として聞こえるのだろう?」という視点から、あのような分類になったとしか私には思えません。ならば、ネ イティブの脳も同じ処理をしていると言っても良いでしょう。但し、一般の英語ネイティブが「小さい空間」の存在、および、その位置をどこまで認識している かは、数百人規模のアンケートを実施しない限り、今は分からないですね。
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※1
聞き分けに要する時間は、耳に入った瞬間で完了します。今まで母音の長さや、「間」、語彙力で区別していたと思いますが、これからは瞬間的です。
一例を出せば、単語 eye (/ai/) の /a/部分を聞いた瞬間に、これは二重母音 /ai/の/a/だな、と分かります。 /ai/の/i/部分を聞くまでも無いです。/ai/の/a/は/ai/でしか使われないためです。同じ記号を使う/au/の/a/とは音が違います。
※2
私がキャンディ・メソッドを実践して2日、経過した日の事です。
アメリカのTVドラマが好きで、いつものように見始めると、驚きで「なんじゃこりゃー!」と叫びました。
何が起こったのかと言うと、聞き分けは出来るのは良いとしても、英語の音声が聞こえている間ずっと、耳に入った音素の「小さい空間」が、私の口の中で動き回っているのです。1秒間に20回も30回も動き回るのです!
少し慣れて冷静に観察していると、聞こえた音素の「小さい空間」が的確に自分の口の中で響いていることに気が付きました。「結構、精度が高いな〜♪」と喜んでいました。
/ae/が聞こえた際、「小さい空間」が上から斜め下に滑り落ちてきた感覚を感じる共に、今度は、話者の口内を「透視」しはじめました。丁度、口の中の絵が頭の中に浮かんできました。そして、その絵の中で「小さい空間」の場所が光るのです(笑)音声に従い、1秒間に20回も30回も場所を変えて。
結構、面白い体験でした。
暫くして、英語に集中できないので、「うざいな〜」と思っていると、「小さい空間」を感じなくなり、「透視」は終了しました。が、聞き分けは相変わらず出来ている状態でした。
「絵」が欲しいと思うと、「透視」ができ、「小さい空間」を感じたいと思えば、そのようになる、というのが今の私の状態です。
3.キャンディ・メソッドの基本トレーニング
キャンディ・メソッドで各音の発音を身に付ける前に、基本トレーニングを行う必要があります。下記に従って、トレーニングを行って下さい。
3.1 トレーニング:口内の3つの領域を知る
図3.1 仮想キャンディ配置図
図3.1のように、口内の領域を前部、中部、後部に分け、それぞれの領域を知ることが必要です。
※気道部については、各音の発音の章にて、説明します。
(1)まず、鏡を用意して下さい。そして、横顔を鏡に写してください。図3.1 のように領域を3等分します。
ヒント:上顎の奥歯の場所が、舌の頂点部分(緑丸)となります。 奥歯より少し奥に行くと、急に舌が落ち込みます。
(2)鏡を見ながらであれば、口内の前部、中部、後部の大体の位置を指で指すことができるようにして下さい。実際に指で頬に触れて下さい。できるようになれば、このトレーニングは卒業です。
3.2 仮想キャンディを作る
(1)普通の飴玉(直径2センチ前後)を1個、用意してください。 ※グミ・キャンディでも構いません。
(2)舌の真ん中辺りに飴玉を置いて下さい。舌が飴玉の重みで少し沈み込むような感覚を感じてください。飴玉を置いた場所が沈み、飴玉の前後が少しだけ飴玉を包み込むようになっているのを感じ下さい。
(3)今度は飴玉の側面のイメージです。飴玉の側面の曲線に従って、頬の内側の筋肉で飴玉を包み込むように感じて下さい。このとき、頬の内側の筋肉が飴玉に触れる必要はありません。(=口をすぼめる必要はありません。)
飴玉の側面を、頬の内側の筋肉が、少し離れた場所から飴玉の側面のカーブに従い、包み込むようにして下さい。
(4)飴玉の感覚がつかめたら、イメージ上の飴玉を作ります。飴玉無しでも、(3)と同じ感覚をイメージできるようにして下さい。このイメージ上の飴玉を仮想キャンディと呼びます。既述の「小さい空間」の事です。仮想キャンディが置かれている舌の部位は少し沈み込んでいますか? 仮想キャンディの側面を、頬の内側の筋肉が少し離れながらも包み込むように曲線的になっていますか? できていればオッケーです。
(5)3.1のトレーニングで行ったように、鏡を見ながら、口内の前部の頬に指で触れ、其処の内側に仮想キャンディを作ってください。同様に中部、後部も同じ事を行ってください。今は、それぞれの領域の真ん中に配置するようにしてください。前部であれば、前部の真ん中という具合です。配置場所の細かい位置修正は、ある程度上達して、「透視」ができるようになってから、貴方が好きな俳優等のお手本の音声を「透視」し、微調整することにしましょう。
補足ですが、音素毎にどの領域が決められていますが、その領域内であれば問題はありません。
(6)指で頬に触れなくても、自由自在に仮想キャンディを口内の前部、中部、後部に作り出せるように訓練して下さい。
3.3 仮想キャンディの大きさについて
仮想キャンディの大きさの微調整は後で行います。
話者の口内を「透視」が出来るようになるまでは、とりあえず、仮想キャンディの大きさは、普通の飴玉(直径2センチ前後)として下さい。
キャンディ・メソッドに慣れ、話者の口内の「透視」もでき、聞き分け精度もある程度、高くなってから、仮想キャンディの大きさの調整を行います。
仮想キャンディの大きさの目安ですが、
・通常の飴玉(直径2センチ前後)が、かつぜつの良い一般人
・藥の錠剤一粒が、あまり、かつぜつが良くない一般人
・うずらの卵が英語教材等に出てくる、口、唇、顎の動きの大げさな英語ネイティブ
です。
次回からは母音を一つずつ、キャンディ・メソッドで発音する練習です。
←第4回 第6回→
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コメント
1.口内の3つの領域を知る への質問
先日からキャンディメッソッドを試しているのですが、以下の部分の説明が図と一致してないように思えてよくわかりません。
ヒントとして「上顎の奥歯の場所が、舌の
頂点部分となります。」と書いていますがこの頂点がどの部分(前部、中部、後部)にあたるのでしょうか? お時間のある時にでも教えて頂けると幸いです。
ヒントとして「上顎の奥歯の場所が、舌の
頂点部分となります。」と書いていますがこの頂点がどの部分(前部、中部、後部)にあたるのでしょうか? お時間のある時にでも教えて頂けると幸いです。
Re:口内の3つの領域を知る への質問
2012/01/09
はじめまして。
図と文を少し修正しました。
>頂点部分となります。」と書いていますがこの頂点がどの部分(前部、中部、後部)にあたるのでしょうか?
後部にあたります。
図の緑丸部分のことです。
図と文を少し修正しました。
>頂点部分となります。」と書いていますがこの頂点がどの部分(前部、中部、後部)にあたるのでしょうか?
後部にあたります。
図の緑丸部分のことです。
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