従来の方法とは全く違う、英語発音の究極メソッド公開中!


日本語の「ア」に聞こえる母音の4回目です。


変更履歴:
2009/07/25:WEB拍手設置
2009/07/25:ロゴマーク設置
2009/08/14:フリーメソッドライセンスのロゴに該当ページへのリンクを貼った。
2009/08/20:仮想キャンディ配置図を新しいものに入れ替えた。


hot, stop等の母音です。

※注意:
この母音の下記説明には英語音声学に準じていない内容があります。
それは、この母音は「口の中で発音するのではない。」、「喉と鼻で発音する。」という記述に関してです。
しかし、下記の方法によって作られる舌の形、顎の下げ方の大きさは、英語音声学で言われている通りになります。
英語音声学では、この母音も二重母音/ou/の/o/部分も同じ後舌母音に分類されていますが、/ou/よりも、この母音の方が顎の下げ方が大きいとされています。下記の方法でも、その通りになります。
もともとキャンディ・メソッドは、「英語音声学の書籍に書かれている舌の形・顎の下げ方は、何を意味しているのか?」、と考えた末に、私が思いついた方法ですから、当たり前と言えば、当たり前です。



1.発音方法

この音の音声は 英語・音の素Phonetics The sounds of American English で確認して下さい。



※デフォルトの舌の形




(1)舌が「デフォルトの形」になっているか確認して下さい。

※(1)の「デフォルトの舌の形」って何?と思う方は、「某スレの639の英語発音メモ」をダウンロードし、「2.1 舌のデフォルトの位置」を参照して、実践した後でキャンディ・メソッドを試して下さい。
但し、「2.1(3)」は修正記事を既に書いていますので、記事「舌のデフォルトの位置の記述の修正」 を読んで下さい。


(2)図1−1から図1−2の状態へ移行しながら、ずっと声帯振動を発生させて下さい。仮想キャンディは気道部に配置してください。

・声帯振動を発生させる方法については、記事「声帯振動を発生させる方法」を参照して下さい。
・仮想キャンディの大きさ:通常の飴玉(直径2センチ前後)の大きさ
・仮想キャンディの配置場所は図1−2を見て下さい。
図1−1が示すように、英語を話す時の舌は口の方から徐々に奥に行くに従い上り坂になっています。そして、
奥歯付近で急に下り坂になっています。この母音は、この舌の下り坂を使って、仮想キャンディを作ります。


・ちゃんと仮想キャンディを作れているか確認して下さい。
・この時の下顎の動かし方は、奥歯付近だけを下げるようにします。
一方、下顎の前方部分は逆に唇を閉じるようにして下さい。そうしても結局、下顎の前方部分も少し下に下がってしまいます。
つまり、下顎の前方部分の下がり方は少しで、奥歯付近の下がり方は大きいということです。

・通常の躾けを受けた人であれば、食べ物を食べる時、唇は閉じていますよね?
この母音の下顎の動きは、唇を閉じてまま、1センチの厚さのステーキ肉を奥歯で噛む動きに良く似ています。この動きは図1−2で示す場所に仮想キャンディを配置するためのものです。
「英語鼻」の方法で声を出していますか? 確認して下さい。この音は特に「英語鼻」ができていないと発音できません。
※「英語鼻」(旧:「最大の日本語訛りの克服」)って何?と思う方は、「英語鼻」の記事群を読んで実践した後でキャンディ・メソッドを試してください。

(3)注意点

この母音は気道と鼻で響く母音です。口の中で響く母音ではありません。
最初の内は日本語の声の出し方の違いにとまどい、上手に発音できないかもしれません。
その理由は、あまりの違和感のため、「英語鼻」を実践しているのにリラックスが解けてしまうからです。
この音は口から出る音は少しで、鼻から殆ど音が出て当たり前だと認識して下さい。
違和感のために、ためらってリラックスを解かないようにして下さい。
 



2.単語練習

この音を含む単語を発音してみましょう。
"play"ボタンを押すとネイティブの音声が流れます。(音声はgoo辞書へのリンク)


(1)college  

(2)hot      

(3)shop         

(4)stop         


 3.従来の方法では、どう説明しているのか?


従来の方法で、この音について書かれている表現は大体、下記の様な物が殆どです。

例1)アクビをする時のように大きく顎を下げます。
例2) 日本語のアよりも口を大きく開きのどの奥の方から発音するとよい。


(1)アクビをする時のように大きく顎を下げると、この母音になるの?

多くの場合、この方法では駄目です。

アクビには二つのやりかたがあります。
  • (方法1)唇を上下に非常に大きく開けてアクビをするやり方
  • (方法2)人前でアクビがばれないように、唇を閉じながら、押し殺すようにアクビをするやり方
方法1は全く、この母音にはなりません。下顎の前部分より下顎の後ろ部分が下がらなければ、この母音は発音できません。
この方法で発音すると、大きく口を開けたbus, hut 等の母音になります。英語ネイティブには違う母音に聞こえます。 また、この方法では、英語音声学で教えられている舌の形、顎の下げ方と全くことなります。


方法2は、下顎の前部分より下顎の後ろ部分が下がりますから、この母音を発音するときの下顎の動きに似ています。
しかし、この方法にも問題があります。この母音は下顎を大きく下げることが必須条件ではありません。アクビを持ち出すこと自体、下顎を大きく下げることを必須条件と勘違いさせる危険性があります。
ネイティブが話す時の口の開け方、下顎の下げ方は、日本で販売されている英語教材が教えるように大げさではありません。TV、英語、生身のネイティブを見 ても、英語のネイティブスピーカーが、そんなに大げさに口を開けたり、大げさに顎を下げて話しているのを私は、たった一度も見たことがありません。口の開け方について言えば、日本語の方が大きく開ける印象があります。
また、この方法で仮に発音したとしても、「英語鼻」が出来ていないのなら、この母音にはなりません。


(2)日本語のアよりも口を大きく開きのどの奥の方から発音すると、この母音になるの?

いいえ、なりません。
この方法では下顎の前部も後部も両方、大きく下に下がります。このように発音している英語ネイティブを見たことがありますか? 私は一度も無いです。


もし、この母音を、上記(1)、(2)で言われている様に大きく口を開けることが必須条件であるのなら、TV、英語、生身のネイティブスピーカーがそうしている筈ですが、私は一度も見たことがありません。

また、日常良く使われる、 "I've got to 〜" や "I got to 〜 "の got は非常に早く弱く発音されます。ですが、辞書を見ると分かるように、got の母音は曖昧母音ではありません。 大きく口を開けたり、大きく下顎を下げていては got to の発音に間に合いません。

英語は日本語と違い、唇の開け方によって母音を区別する言語ではないのです。
英語は、音が響く箇所によって母音を区別する言語なのです。多くの場合、舌がそれを決定しています。






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