従来の方法とは全く違う、英語発音の究極メソッド公開中!

英語の発音に関して、沢山の疑問があります、又は、ありました。
私は理系の人間ですので、「その方法で本当に、その音が出るのか?」と疑問に思ったり、自分で実験したりします。
当記事は、そのような私の疑問集です。

※当記事は随時、更新されます。最初は少ないですが、どんどん増えていきます。


変更履歴
2010/09/12:解決した疑問について、記述を修正した。
2010/12/25:「5.英語ネイティブ達の声は何故、日本人の声と全然違うの?」の「答え」を修正。
 
英語ネイティブの声は調音位置の分解能が高い旨の記述を追加。



英語の発音に関する疑問リスト


(解決)1.どうなればRの音になるのか?
(解決)2.どうなれば 【j】の発音になるのか?
(解決)3.英語のイントネーションは本当にあるの? フラット?
(解決)4.何故、英語は子音の音が強いの?
(解決)5.英語ネイティブ達の声は何故、日本人の声と全然違うの?
(解決)6. /r/と hooked schwa の違いは何?
(解決)7. 何故、日本人には無声子音と対の関係にある有声子音の発音が難しいの?
(解決)8.何故、英米人は連続した母音を発音する事が苦手なの?



1.どうなればRの音になるのか? 

(疑問)

Rは英語音声学では「移行音」、「半母音」に分類されている。
「英語音声学入門」(著者:松坂ヒロシ氏)のp.122によれば、「移行音」とは、「調音器官が、ある位置から別の位置に移行する際に発音される」音だと言う。
更にp.125にて、そり舌のR(=舌先を上にカールする英国式のR)の説明があり、「[r]も、[w]と同様、移行音であるから、口の中の息の通り道をせまくし、そこを急に広げることにより発音する。」と書かれている。

「英語音声学入門」(著者:竹林滋氏)ではRは半母音として分類され、説明されているが、説明を読んでも、具体的にどうすればRになるのか分かりにくい。

尚、調音音声学の学者さんや、音響音声学に詳しい音響工学の専門家が、「何をどうすればRの音になるのか、現時点では解明されていない。」と言っているようだ。
従って、発声器官を模倣した模型でRの音を出すことに成功していないし、人工的に0からコンピュータでRの音を合成することも成功していないそうだ。
つまり、これは調音音声学の入門書に書かれている説明そのままではRを出すことができないことを意味する。

また、英語ネイティブの中には、「私はRを発音する時、舌を上にカールしたり、舌を上に盛り上げたりしていない。殆ど、舌を動かしていない。」という言葉を、身近、ネットの両方で聞いたことがある。
ならば、「口の中の息の通り道をせまくし、そこを急に広げることにより発音する。」という松坂氏の本の説明は正しくないのではないか?

一体、何をどうすればRの音になるのだ?

(私なりの答え)

私なりの答えは、自分なりに実験した上で、記事「Rの必須条件?」に書きました。
従来の調音音声学で言われている事と違うようです。



2.どうなれば 【j】の発音になるのか?

(疑問)

「英語音声学入門」(著者:松坂ヒロシ氏)のp.126によれば、【j】は移行音として分類されおり、「[j]の場合、移行音を作るスペースは、図4(=舌の真ん中を口の天井ぎりぎりまで近づけた図)の矢印のところにある。舌面を急に下げ、このスペースを急に広げることによって移行音ができるのである。(中略)発音開始時の必要最小限の舌の高さは、[j]の後続母音によって決まる。」と書かれてある。

「英語音声学入門」(著者:竹林滋氏)では、【j】は半母音に分類されて説明されているが、具体的な発音方法が分からない。松坂ヒロシ氏の「英語音声学入門」との共通点は、「/j/には絶対的な舌の位置というものはなく、」(p.119) である。
また、「後続する母音より舌の位置が前よりで高く、」(p.119)とも書かれてある。
尚、竹林滋氏の「英語音声学入門」の舌の位置の図(p.119)によれば、松坂ヒロシ氏が言う
「舌面を急に下げ、このスペースを急に広げることによって移行音」に当てはまるのは、【i:】や【i】の前の【j】だけではないか。それ以外の母音の前の【j】に松坂ヒロシ氏の説明は、とても当てはまらない。本当に【j】は移行音なのか?
  • 何故、【j】の舌の位置・高さは後続母音によって異なるのか?
  • 何故、【j】に後続する母音より舌の位置が前よりで高いのか?
(私なりの答え)
誰も気が付いていないですが、 /j/ の発音方法は /r/ と共通点が多く、後続母音の仮想キャンディの影響を受けると /r/ に化けてしまう。それを防ぐため。
※ /j/ か /r/ の発音方法の理論編として、いずれ記事にします。

3.英語のイントネーションは本当にあるの? フラット?

(疑問)
よく「英語はイントネーションが重要」だと言われている。確かに英語ネイティブの発音を聞くと、音程が上下している。

一方、音声学では日本語は高低アクセントの言語で、英語は強勢アクセントの言語であると言われている。また、英語のネイティブスピーカーのある音声学学者は「英語のピッチはフラット(=平坦)である。」と言っている。

また、英語ネイティブが小声や普通の声で話す時、思った以上にイントネーションが平坦だと感じる。TV、映画等でのインタビューや、ぼそぼそ話すシーンを見て、イントネーションが平坦だと感じた人は多いはず。

  • 英語のイントネーションって本当に大事なのか?
  • 意識してイントネーションを真似る必要があるのか?

(私なりの答え) 

感情を表現する上で、イントネーションは重要。ただ、日本人が英語ネイティブの声に感じる
音程の上昇下降現象は、声帯の振動数を操作するイントネーションと自然現象から成っている。
英語ネイティブが感じる英語のイントネーションの平坦さは声帯振動数のことだと思われる。
上述の「自然現象」は、高い周波数成分を強調する音素と、低い周波数成分を強調する音素によって発生する。

また、声帯振動数について、英語ネイティブは容易に上下しやすい特徴を持っている。
英語ネイティブは自分の音域の中で真ん中当たりを基本にして話す。日本人は自分の音域の中で、かなり低い周波数帯を使う。お互い、一番楽に話せる状態で話しているのだが、発声方法の違いでそうなる。英語ネイティブの発声方法では、低い声を出す方が緊張を要する。だが、日本人は音域の中で低い周波数帯で話す方が楽である。
自分の音域の中くらいで話す英語ネイティブは、感情によって音程を上げる場合、声帯振動吸うが容易にあがり、そうでない場合は容易に下がる。例えるなら、アクセルを踏むと即座に加速し、そうでない場合はエンジンブレーキ~の効きが強い車だろう。

従って、日本人は、イントネーションを音程を上げることで真似をしようするが、それは間違い。
音程を上げようとすると容易に上がり、上げようとしなければ勝手に音程が下がる英語ネイティブ。だから、高低アクセントの日本語より遙かにイントネーションの上昇下降が大きい。

上記の事を一言で表現すると、

英語ネイティブは高い音程で話している。

英語ネイティブの声が低い様に聞こえるのは発声方法の違いによる錯覚。
※実験を交えて、いずれ記事にします。



4.何故、英語は子音の音が強いの? 

(疑問)
英語は日本語より子音の音が強いと言われている。
英語の単語の子音部分をかなり強く発音しても、英語のネイティブスピーカーの音声波形に全く近づかない。何度試してもダメだった・・・

不自然なくらい頑張って子音を強く発音しているのにも関わらず、子音の音の大きさが弱すぎるのだ。音声波形でみると、ネイティブは更に2倍も3倍も強い。
物理的なエネルギーの大きさで比較すると、おそらく数十倍から数百倍も違うことになるだろう。子音を強く発音しているつもりでも、この状態だ。

さらに不可解な事は、 音声波形でみる限り、英語ネイティブは、 私が力いっぱい子音を強く発音するよりも遙かに強く発音し、その直後の母音で日本人ではありえないくらい弱く母音を発音している。

一体、英語ネイティブの発音はどうなっているのだ? そんな極端な制御を人間は可能なのか?

「日本人は筋力が弱いから、鍛えないとダメだ」という方針の指導を行っている発音教材が幾つか存在する。日本人の私が力一杯真似しようとしても全くできないことを、英語ネイティブが毎日毎日、何時間も行っているとは考えられない。

何か、絶対、根本的に日本人と英語ネイティブのやり方が違うのではないか?


(私なりの答え)
子音を強く発音するため、筋力を鍛えたり、力を込める方法は完全に間違いだった。

英語鼻Ver.2 + 英語息で解決します!

こちらを参照して下さい。  記事「何故、英語は子音の音が強いのか?」


5.英語ネイティブ達の声は何故、日本人の声と全然違うの?

(疑問)
何故、英語のネイティブスピーカー達は、あのような声をしているのか?
また、彼らの、あのような声を英語を話す上で必須条件なのか?

(私なりの答え)
 
二つ理由があります。

あの声が必須条件というよりも、英語の発音をする上で、あの声質の声が出る状態が必須条件なのです。あの声質が出る状態は喉で息の流れを邪魔しない状態です。(声楽で言うところの、喉が開いた状態) その状態でなければ、力を入れずに強い子音を出すことができません。こちらを参照して下さい。  記事「何故、英語は子音の音が強いのか?」

もうひとつの理由。話者は調音位置(=音がしているように聞こえる場所)と調音方法(=音を作る方法)の2つで英語の音素を認識しています。あの響く声ば、調音位置を明確に話者に伝えることが可能です。日本語の声では、調音位置が非常にぼやけて音素の識別が難しいのです。一言で言うと、英語ネイティブの声は調音位置の分解能が高いのです。

6. /r/と hooked schwa の違いは何?

(疑問)
英語音声学の書籍を見ると、舌の形や調音方法は、殆ど同じか、全く同じと書かれている。
では、両者の違いは何?
同じ発音方法の両者を我々が別物だと聴覚上感じる理由は何?

(私なりの答え)

両者の発音方法は全く同じ。物理条件が少しだけ異なっているために別の音に聞こえるだけである。
シラブル単位での呼気の出し方の違いによって、別の音に聞こえるだけ。

英語鼻Ver.2 + 英語息 の実践中に謎が解けました。

/r/を hooked schwaに置き換えても /r/に聞こえるし、逆に、hooked schwaを /r/に置き換えてもhooked schwa になる。もし、そうならない場合は、シラブル単位の呼気の出し方が正しくない。

※英語鼻Ver.2 + 英語息の記事を別途書く予定です。


 

7. 何故、日本人には無声子音と対の関係にある有声子音の発音が難しいの?

(疑問)
日本人は無声子音に声帯振動を加えただけの有声子音の発音は非常に苦手だ。/z/や THの有声子音、/v/等。
/f/は正しく発音できる人でも、/v/を正しく発音できる日本人は少ない。
えっ? そんなことないよ、と思う方はコチラの記事を読んで下さい。

これらの音は日本語に存在しない事が原因? しかし、/f/は正しく発音できる人は多い。
/f/も/v/も日本語に存在しない音なのに、/f/はできて/v/ができない現状を見ると、単純に「これらの音は日本語に存在しないから」では納得できない。
何故、日本人にとって、無声子音と有声子音とでは、難しさが異なるのだ?
(私なりの答え)
実は発声方法が深く関係しています。
日本語には、単純に無声子音に声帯振動を追加しただけの有声子音が存在しません。
その理由は、日本語の発声方法では、これらの音を発音することは、非常に困難、または、無理なのです。
英語鼻Ver.2で解決します。

※英語鼻Ver.2の記事を別途、書く予定です。


8.何故、英米人は連続した母音を発音する事が苦手なの?

(疑問)
英米人は日本語を話す際の連続した母音の発音が苦手であると時々、聞く。青(あお)、愛(あい)等。しかし、彼らは英語で二重母音、三重母音を苦もなく発音できているではないか。
何が違うというのだ?

また、彼らは病院(びょういん)と美容院(びよういん)の聞き分けが非常に苦手だとも聞く。

原因は何だろうか?


(私なりの答え)
母音の連続を嫌う英語ネイティブでも二重母音、三重母音は平気です。彼らが嫌うのは、シラブルをまたがっての母音の連続についてだ。彼らは母音で肺からの呼気を急加速しないルールに則って話している。従って、シラブルまたがりの母音の連続は、声が小さくなるし、苦しいのだ。これは英語息で完璧に説明に可能。いずれ記事にします。 

びよういん、びょういんについては、同じくシラブルを結合する彼らのルールに則って聞くと同じだから、彼らには違いが聞き分けられない。また、彼らは日本語の1音節に要する発音時間がほぼ一定であるというルールを知らない。この2つが原因だと思う。これもいずれ記事にします。



続く・・・・

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コメント

1.jの発音について
2013/03/22 Fさん
コメントを編集する

このサイトは、発音を具体的に示していて、とても参考になっています。

この中のある個所②についてなのですが、
jとrの発音の違いとは具体的にどう違うのでしょうか?

jはどのように発音すればいいですか?
Re:jの発音について
2013/05/01
初めまして。返事が大変遅くなり、すみません。

>この中のある個所②についてなのですが、
>jとrの発音の違いとは具体的にどう違うのでしょうか?
>
>jはどのように発音すればいいですか?

近いうち(GW中)に /j/ の発方方法、リスニング方法の記事を書きます。

2.Re:jの発音について
2013/09/19 某スレの639さん
コメントを編集する

Fさん、大変お待たせしました。

/j/の発音方法、/j/のリスニング方法、/r/と/j/の類似と相違についての記事、計3本書きました。

3.無題
2013/09/23 Fさん
コメントを編集する

いつも具体的で分かりやすく記事を書いてくださりありがとうございます。とても助かっています。次回のIがとても楽しみです。
Re:無題
2013/09/24
ありがとうございます。大変お待たせしました。。。
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