従来の方法とは全く違う、英語発音の究極メソッド公開中!


今回は当ブログ独自メソッドを中国語の発音に応用可能かどうか、大雑把に見ていきます。




目次

英語鼻の中国語への応用

英語息の中国語への応用

キャンディ・メソッドの中国語への応用


英語鼻の中国語への応用


「英語鼻」メソッドの多くを中国語の発音へ応用可能です。

英語鼻第一段階: 中国語へそのまま使えます。
※舌 の基本形と「喉を開く」の実践、喉・軟口蓋・舌のリラックス

英語鼻第二段階(将来登場予定):中国語へそのまま使えます。
※気管支・肺・横隔膜のリラック ス、「喉を開く」の安定度増強、音域の拡大

英語鼻第三段階(将来登場予定):一部が中国語の発音に使えます。
※軟口蓋の微調整、舌の奥を更に下げる、声の高さ・声質の調整
※但し、英語と中国語とでは発声方法に少し違いがあるため、英語鼻を中国語で利用する場合、それを考慮してやる必要があります。

以下に第三段階で問題になる英語と中国語の発音の違いについて述べます。

(1)英語と中国語の発声法の違い

①母音発音時の軟口蓋が中国語の方がより下がっています。
英米人も中国人も日本語初心者の段階では、母音「ア」を hotの母音で発音することが多いですが、中国人が発音する日本語の「ア」の方が英米人の話す日本語の「ア」より鼻にかかって聞こえます。

英語の発声法は中音〜高音にかけて、中国語より強く響くように最適化されています。
英語の方が中国語より口内空間を広く使う。①と関係が深い。

(2)下顎の動かし方が中国語の方が多彩。

①英語の下顎の使い方
英語はVOT(voice onset time)が長いため、無声子音と、その後に続く母音が分離し、母音が明瞭に聞こえます。英語の下顎の使い方は、そのようになる動きをしています。

②中国語の下顎の動かし方は、英語の下顎の使い方+αです。
  • 英語の下顎の動かし方で、po を発音すると、有気音 poになります。
  • 英語の下顎の動かし方未使用時は、po を発音すると、無気音 boになります。

中国語の有気音と無気音の違いは息の強さの違いではなく、VOTの長さの違いです。つまり、母音が出現するタイミングの違いです。

また、英語の下顎の動かし方として、下顎全体を均一の上下幅で動かす等のテクニックが一部の発音本に書かれていますが、それは「あること」をした「結果」であり、「原因」ではありません。「結果」を真似るのではなく、「原因」の方を実践しなければ、VOTを長くすることはできませし、その他の様々な効果も起きません。


英語息の中国語への応用


英語息の一部を中国語へ応用可能です。

(1)呼気制御

肺からの呼気から見る英語と中国語のシラブルの違い
  • 英語:シラブルの先頭が一番、呼気の勢いが強い。
  • 中国語:英語よりもシラブルの呼気制御のパターンが豊富

①シラブルの先頭が呼気の勢いのピークとなる場合

このパターンは英語息の呼気制御が使えます。

②シラブルの途中が呼気の勢いのピークとなる場合

このパターンは、中国語の沢山の音声現象や声調ルールを元に中国語専用にルールを見い出さなければなりません。(今の私には無理・・・orz)
英語では、母音の途中から呼気の勢いを加速すると、一部の母音が子音化(半母音)します。中国語では、それに対してどう対処しているんだろうか・・・・

(2)シラブルの連結

英語息のシラブル連結ルールを中国語では使えません。中国語では、前のシラブルの子音と後ろのシラブルの先頭母音が結びつきません。(中国語ではシラブルが母音で始まる場合、母音の前に声門閉鎖が行われるため。)


キャンディ・メソッドの中国語への応用


ア系、ウ系、オ系の母音
については、キャンディ・メソッドで応用可能です。

(1)英語と中国語とで同じ発音記号に割り当てられている母音

そのままキャンディ・メソッドが使えます。但し、中国語では、ある条件下で母音の前に声門閉鎖を伴うことを忘れてはいけません。

(2)中国語のウムラウト化した母音

キャンディ・メソッドを応用して使用可能。ウムラウト化している母音も調音位置を意識して発音、聞き取りする必要があります。ウムラウト化する前の母音をキャンディ・メソッドで発音し、舌先を浮かせばOK。

(3)課題

英語には存在しない母音について、何を元にその母音が弁別されているか見いだす必要があります。
①他の母音と分別要素が重複しないルールを見つけなければいけない。つまり、1音素 =1つの発音の仕方です。

口の開け方の大小、唇の形では母音は分別されていない。

それらは「結果」であり、「原因」ではない。既存の発音本で発音が上手にならない原因は、この点を著者が全く理解していないからです。程度の違いによって、母音は分別されていません。

例)発音本に書かれている様な「唇をやや丸める」と「唇を強く突き出して丸める」は、別々の母音に分別されるなんてことはありません。





←概要編1

拍手[1回]

コメント

1.無題
2011/01/01 S.Fさん
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興味深いコメントに感謝しています。
私は639殿のコメントを積極的に中国語に反映できないかどうか真剣に考えているものです。そこで早速、コメントの中のいくつかの点で質問があります。


「英語鼻第三段階(将来登場予定):一部が中国語の発音に使えます。
※軟口蓋の微調整、舌の奥を更に下げる、声の高さ・声質の調整
(1)英語と中国語の発声法の違い
①母音発音時の軟口蓋が中国語の方がより下がっています。」

中国語発音においてここの要点は軟口蓋の位置だと思います。この点に関して少し質問があるのですが、中国語で軟口蓋を下げて母音を発音するためにはどうしたらよいでしょうか?喉をリラックスすれば可能でしょうか?


「英語の下顎の動かし方未使用時は、po を発音すると、無気音 boになります。」

質問なのですが、英語の下顎の動かし方未使用というのは、日本語の場合の下顎の動かし方でしょうか?実際中国語を話すとき、有気音と無気音を区別するのに下顎の動かし方を変える場合、動かし方のどんな点を気をつければいいか教えていただけないでしょうか?

Re:無題
2011/01/02
こんばんは。

>中国語発音においてここの要点は軟口蓋の位置だと思います。
>この点に関して少し質問があるのですが、中国語で軟口蓋を下げて母音を発音するためには
>どうしたらよいでしょうか?喉をリラックスすれば可能でしょうか?
軟口蓋については、現在実践されている英語鼻第一段階の軟口蓋の位置と同じです。
中国語の軟口蓋の位置 = 英語鼻第一段階、英語鼻第二段階
英語鼻第三段階で、英語ネイティブに真似て、軟口蓋の位置を少し上に上げます。
※現在公開できている英語鼻は第一段階です。

>質問なのですが、英語の下顎の動かし方未使用というのは、日本語の場合の下顎の動かし方でしょうか?
>実際中国語を話すとき、有気音と無気音を区別するのに下顎の動かし方を変える場合、
>動かし方のどんな点を気をつければいいか教えていただけないでしょうか?
まだ記事にできていない英語鼻第二段階と第三段階を習得しないと、仰っていることを
ちゃんと実践するのは困難だと思います。また、第二段階、第三段階は
それぞれ、数ステップに段階が分かれています(予定)
段階を踏まないと習得できない結構難しい問題を含んでいます。今、ここで説明できるのは
ほんの上辺だけだと思ってください。

・英語の下顎の動かし方未使用 = イタリア語、スペイン語と同じ下顎の使い方
・英語の下顎の動かし方 → 子音と母音の境目を分かりやすくすることにより、
 母音の明瞭度を挙げる。それが子音と母音の間に気音を生じさせる。
 中国語でいう有気音。
 さらに、その結果として、イタリア語やスペイン語より気道の部分で高い音程の音が強く響く

英語の下顎の使い方では、無意識レベルで、口内中部に仮想キャンディが下顎を下げる瞬間だけ現れる。
下顎がうごきだすと、仮想キャンディは直ぐに消える。しかし、これを実践するのは
段階を踏まないと不可能。喉の開きが壊れてしまう。
--------------------------------
別の表現で分かりやすく表現してみます。ですが、今は無理だと思います。

有気音 po = 英語息急激型のP + SHORT-U + O
無気音 bo = 日本語の「ポ」と同じ要領で P + O

※中国語の息遣いは英語息、日本語の息づかい + アルファ。非常に多彩。

2.無題
2011/01/02 S.Fさん
コメントを編集する

適確なコメントをどうもありがとうございます。
段階を追って理解を深めていきたいと思います。
Re:無題
2011/01/02
とりあえず、発音教本への統合より先に、英語鼻第二段階と第三段階の記事を
作ることにします。実践方法だけの簡易版です。
第二段階の記事は一週間以内にアップします。
筆が遅くてすみません・・・

3.S.Fさんへ
2011/01/04 某スレの639さん
コメントを編集する

英語鼻第二段階の記事を作成しました。この習得は少し時間がかかると思います。
この段階以降、英語鼻は発声法だけではなく、英語を話す際の呼吸法にもなります。

4.無題
2011/01/06 S.Fさん
コメントを編集する

英語鼻第三段階の記事をこんなに早く載せて下さりありがとうございます。確かに第二段階は時間がかかりそうですが、がんばります。
Re:無題
2011/01/06
コメントありがとうございます。
第三段階は第5ステップまであります。
今月末までに第5ステップまで書けるように頑張ります。
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