従来の方法とは全く違う、英語発音の究極メソッド公開中!

このシリーズは、中国語の発音に当ブログ独自メソッドが応用可能か見ていきます。
とりあえず、今回は日本における中国語発音学習方法の現状についてです。

変更履歴
2011/01/29:記事「『口を大きく開けてアと発音する』という方法は大間違い!」へのリンク追加




1.日本語の音を基に唇の形、口の開け方の大きさで説明について


いくつか中国語の発音サイトを覗きました。「中国語は発音が命」と聞きますから、その必要性から、英語の発音習得法より優れた発音習得法が開発済みなんだろうなと思っていました。しかし、英語の発音指導法と何ら変わらないじゃないですか(笑)

一例を示します。

http://www.geocities.jp/cato1963/chinvu2.html
---------- 引用開始 -----------------------
単母音

a 最も大きく口をあける母音です。日本語の「ア」より口を上下に大きめにあけて、
かるく声門閉鎖をしたあと、アー、とノドの奧から発音します。
日本語風に「アー」と発音しても中国人にはじゅうぶん理解されますが、
中国人の耳には訛って聞こえてしまいます。

o 二番目に大きく口をあける母音です。英語の「オ」のように口を丸め、かるく声門閉鎖を
したあと、オー、とノドの奧から発音します。
日本語風に「オー」と発音しても中国人にはじゅうぶん理解されますが、中国人の耳には
訛って聞こえてしまいます。
---------- 引用終了 -----------------------



http://dir.searchina.ne.jp/chinese/reading/3-3-3.html
---------- 引用開始 -----------------------
単母音

a 日本語の「ア」より大きく口を開けて「アー」と発音する。

o 日本語の「オ」より口を大きく開けて、「オー」と発音する。
---------- 引用終了 -----------------------

既存の英語の発音の書籍、サイトに書かれている内容と変わらないでしょ?これじゃ、日本人が外国語の発音を習得するのは至難の業ですね〜。音声学の成果が全く生かされていません。

例えば、音声学では中国語の短母音 aは「非円唇後舌広母音」と分類されています。
※参考資料1:http://acasia0411.hustle.ne.jp/quwei_hanyu/danyinmu01.htm
※参考資料2:http://acasia0411.hustle.ne.jp/column23.htm

「広母音」(=「低母音」)と書いてあるから「口を大きく開ける」と解釈しているのでしょう。この母音で重要なことは「後舌母音」であるということだけです。上記の引用文中の短母音aは、「後舌母音」であることを完全に無視した説明ですね。確かに「ノドの奧から発音します。」と書かれてあることあるので、後舌母音であることを匂わせてはいますが、それだけでは不十分です。調音位置、「どこで音が作られているように聞こえるか」という感覚で中国語の音素も分別されています。調音位置が大事なのです。発音するときも聞き取る時も。


はっきり言って、調音音声学を習う日本人の読解の仕方が間違っています。「広母音」を「口を大きく開けて発音する」と勝手に勘違いしているでしょ?「広母音」に分類されている母音でも、口をあまり開けずに発音できるし、口を大きくあけても発音できるんです。「広母音」や「狭母音」へどのように分類しているかを知れば、『「広母音」なのにあまり口を開けてないように聞こえる・・』などと悩むことが無くなります。長くなるのを避けるため、これについては別の機会に記事にします。


記事にしました。【解説編】「口を大きく開けてアと発音する」は大間違い!


2.有気音と無気音の説明について

(1)中国語学習者の間の混乱

中国語の有気音と無気音について、ネットでぐぐると、混乱している様に思います。

http://www.chinesemaster.net/chinese_navi/study_method/pronunciation/plosive.php
----------------- 引用開始 ----------------------
有気音と無気音の話で避けて通れないのが、「無気音は清音なのか否か」という清音濁音論争です。
「中国語には濁音がない」のだから、中国語の「ta」と「da」のいずれも「タ」と発音しなければならない、という
絶対清音派と、無気音は日本人の耳には濁音に聞こえるし、実際に濁音で発音しても問題はない、という濁音容認派が、
無気音の発音を巡って対立を続けています。

以前の中国語教育は前者が優勢で、徹底して濁音を使わせない教育が行われていたようですが、

最近は後者が優勢になっているようです。

で、私の立ち位置ですが、「一応」後者です。二者択一なら間違いなく後者でしょう。

----------------- 引用終了 ----------------------



(2)有気音・無気音教授法の問題点

有気音と無気音について、呼気量が多い少ないで説明しているサイトが多いですね。従って、有気音を出すには強めに発音すると書いてありますね。

http://acasia0411.hustle.ne.jp/column04.htm
----------------- 引用開始 ----------------------
そこで、日本人が気をつけるべきは有気音を意図的に強めに発音するということが大切になってきます。
(中略)
"ba"は吐く息の量が少ない「ぱ」つまり無気音、"pa"は吐く息の量が多い「ぱ」、つまり有気音です。
----------------- 引用終了 ----------------------


本当にそうですか?


この動画↑を見る限り、有気音を発音する時に強めに発音している様には全然見えませんね。普通にかる〜く有気音を発音しているように見えませんか?私は無気音も有気音も横隔膜の動き方に何も違いは無いと思います。
もし、有気音を出すために強めに発音しなければならないのなら、中国人は小声で話すことができないということになります。ちょっと信じがたいですね。


また、中国語を学んでいる日本人がよく行う練習方法がありますね。
  • 有気音を発音する場合、口の前に紙をもってきて、紙が動くようにする。
  • 無気音を発音する場合、口の前に紙をもってきて、紙が動かないようにする。

↑この練習方法、本当に日本人に有効ですか?


http://acasia0411.hustle.ne.jp/column04.htm
----------------- 引用開始 ----------------------
・日本人の学習者にとって
自分が発音した"ta", "qi", "chi", "ci", "po"などの呼気量が少なすぎて、
相手には"da", "ji", "zhi", "ji", "bo"などのように聞こえてしまい、相手に意図が伝わりません。
----------------- 引用開始 ----------------------


↑これを見ると、日本人は有気音を出すのが苦手なようです。有気音のつもりでも無気音になってしまうということです。

日本人が「タ」を発音すると、口の前の紙が揺れます。紙が揺れたら有気音という判断であるならば、「タ」は有気音になってしまいます。これは、日本人は有気音を出そうとしても中国人には無気音に聞こえてしまう事実と反しませんか?発声方法の改善方法と有気音を出すコツを知らないと、これは解決しないでしょうね。





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コメント

2.まさにおっしゃるとおり
2011/01/19 tuyaさん
コメントを編集する

某639さま、
>英語の発音指導法と何ら変わらないじゃないですか(笑)
(紙を使う方法)>この練習方法、本当に日本人に有効ですか?
本当にそうだと思います。
私は自分なりの探求の結果、鼻にぬける孔(これ解剖学的にはなんと呼ばれているんでしょう?「軟口蓋」はこのあたり全体ですよね?)の開閉および下顎の動きを意識的にコントロールできるようにならなければ、中国語の聴き取り確度が格段に落ちるという結論に達し、「中国語」「軟口蓋」で検索して貴サイトにたどりつきました。大変に参考になりました。ありがとうございます。
「鼻にかけるのではない」となると「英語鼻」というネーミングも少しズレてきたのかも知れませんね。
Re:まさにおっしゃるとおり
2011/01/20
初めまして。

>本当にそうだと思います。
日本人が外国語全般の発音が悪い理由が分かりますねw


>「軟口蓋」はこのあたり全体ですよね?)の開閉および下顎の動きを意識的にコントロールできるようにならなければ、
>中国語の聴き取り確度が格段に落ちるという結論に達し、
私も同感です。
下顎の動きについては、中国語も英語と共通点が多いです。
英語鼻第三段階が参考になれば、と思います。

>大変に参考になりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

>「鼻にかけるのではない」となると「英語鼻」というネーミングも少しズレてきたのかも知れませんね。
「英語鼻」は、近くで聞くと、英語ネイティブが口から声を出していないように
聞こえる聴覚上の錯覚現象をヒントに生まれました。
鼻にかけるのではありませんが、鼻(軟口蓋)の使い方が英語(中国語)と日本語とでは
違うことは間違いないと思います。

(1)「鼻にかける」:軟口蓋を意識的に下げて鼻からも息・声を出す。
 要は鼻音を出す時に近い。
 「喉を開く」が十分できていない状態で、これをやると
 「喉を開く」が上達しない。
 また、軟口蓋自体、緊張している。

(2)「鼻にかかる」:無意識に軟口蓋が下がって鼻からも息・声が出る。
 喉をリラックスさせて、「喉を開く」訓練を行うと、喉がリラックス
 するのと同時に、軟口蓋がリラックスして下がります。

(1)と(2)は似て非なるものです。

-------------------------
日本人は、
(A)軟口蓋が緊張し完全に上がりきっている。
(B)喉の気道が緊張し、ところどころ凹み、空気が流れにくい状態になっている。
  ※いわゆる、「喉が閉じた」状態。

普通の日本人は、意識的に(A)と(B)のうち、どちらかを一方だけをリラックス
することが不可能。
従って、最初の段階では、(A)と(B)を両方リラックスさせることが重要。
(B)が完全にリラックスした状態で、リラックスしすぎた(A)を改善するというのが
私が見出した方法論、英語鼻第一段階~第三段階です。

喉をリラックスすることを目指す別の方法論に「英語喉」という発音本が
ありますが、提唱者、実践者も軟口蓋が下がっています。
英語鼻を実践したときと殆ど同じです。
其れに伴う、自然現象(付けようとしても、無駄な母音が子音の後に付かない)も
英語鼻、英語喉、どちらも発生します。


3.無題
2011/01/29 EMさん
コメントを編集する

これほんと、大発見ですよ。
言わないでほしいくらい。
なんでも自分で観察実験する人のみが得られる事実を公表しているんですから。
引き続きがんばってください
Re:無題
2011/01/29
>これほんと、大発見ですよ。
ありがとうございます。
私は書かれてあることを実際に
試してなんでも検証してみるという癖のせいだと思いますw


>言わないでほしいくらい。
私の夢は、日本人が外国語の発音が苦手だという
原因と対策方法を広く日本中に知らしめることです。
これからも言います(笑)


>引き続きがんばってください
ありがとうございます。

また、中国語の有気音は、英語鼻第三段階第四ステップで
再現可能です。
キャンディ・メソッドで「体感」できる人なら、
中国語の有気音の中に、下顎をさげる時に、口内中部に発生する
無意識の仮想キャンディを感じることができるでしょう。
彼らは無意識にSHORT-Uを発音しているのです。
それがタイムラグとなり、有気音と分類される音を発するのです。
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